ジャン・オノレ・フラゴナール 額 「読書する少女」
【絵-縦:53,0×横:45,0cm 額-縦:72,0×横:63,0cm】
【状態-絵:ヤケ有 額:キズ・イタミ有】 ※画面にガラスなし。
●ジャン・オノレ・フラゴナール(Jean Honoré Fragonard)●ロココ期のフランスの画家。
西洋美術史において、18世紀はロココの世紀であった。フラゴナールは、その18世紀の
後半のフランスを代表する画家である。フランス・ロココ美術の典型的な画家であるとともに、
時代の変化のなかで、ロココ時代の最後を飾った画家ともいえる。1732年コート・ダジュール
(南フランス)のカンヌに近いグラッスで、皮手袋製造業を営むイタリア系の家庭に生まれた。
1738年、家族とともにパリに出て、シャルダンとブーシェという、作風の全く違う2人の巨匠に
短期間ではあったが師事した。20歳の時にローマ賞(フランスのアカデミー主催コンクールの
1等賞で、受賞者は国費でローマ留学ができた)を受け、ローマで学ぶことになる。1767年頃、
画家としての絶頂期に描かれた『ぶらんこ』は、庭園に設けられたぶらんこに乗る若い女と、それを
低い位置からのぞき見る、愛人の貴族男性を描いたものである。ひとつ間違えば下世話になりかねない
主題を品良く描いている。しかし、ロココ絵画のこうした軽薄な画題は、ディドロらの百科全書派の
批判を招いた。そして、1789年のフランス革命による体制の大変革とともに、時代の好みも変わり、
ロココ美術も次第に下火になっていった。フラゴナールは、19世紀まで生き延びるが、晩年は
ルーヴル宮殿の収蔵品の整理などをしながら、失意と貧困のうちに亡くなったという。
1806年74歳没。
【絵-縦:53,0×横:45,0cm 額-縦:72,0×横:63,0cm】
【状態-絵:ヤケ有 額:キズ・イタミ有】 ※画面にガラスなし。
●ジャン・オノレ・フラゴナール(Jean Honoré Fragonard)●ロココ期のフランスの画家。
西洋美術史において、18世紀はロココの世紀であった。フラゴナールは、その18世紀の
後半のフランスを代表する画家である。フランス・ロココ美術の典型的な画家であるとともに、
時代の変化のなかで、ロココ時代の最後を飾った画家ともいえる。1732年コート・ダジュール
(南フランス)のカンヌに近いグラッスで、皮手袋製造業を営むイタリア系の家庭に生まれた。
1738年、家族とともにパリに出て、シャルダンとブーシェという、作風の全く違う2人の巨匠に
短期間ではあったが師事した。20歳の時にローマ賞(フランスのアカデミー主催コンクールの
1等賞で、受賞者は国費でローマ留学ができた)を受け、ローマで学ぶことになる。1767年頃、
画家としての絶頂期に描かれた『ぶらんこ』は、庭園に設けられたぶらんこに乗る若い女と、それを
低い位置からのぞき見る、愛人の貴族男性を描いたものである。ひとつ間違えば下世話になりかねない
主題を品良く描いている。しかし、ロココ絵画のこうした軽薄な画題は、ディドロらの百科全書派の
批判を招いた。そして、1789年のフランス革命による体制の大変革とともに、時代の好みも変わり、
ロココ美術も次第に下火になっていった。フラゴナールは、19世紀まで生き延びるが、晩年は
ルーヴル宮殿の収蔵品の整理などをしながら、失意と貧困のうちに亡くなったという。
1806年74歳没。
by life_watt
| 2010-07-11 20:44